今回は、最近お気に入りのランブレッタTV200の修理というか、調整のお話です。
ランブレッタとかに興味ない方は、スルーしてください。
最初に言っておきますが、今回も長いです。
前回、アイドリングがしない、ヘッドライトがつかないというトコロで終わってましたので
まずはその後の様子から。
●アイドリングしない
⇒直りました。
今回使用した「JETEX22mm」のキャブは、板状の部品(多分フラットバルブという名前。間違ってたらすいません)がスロットル開度に合わせて上下に開閉することで混合気の量を調整します。
スロットルをひねって、フラットバルブの動きをよーく観察してみると、
スロットル全閉時、スロットルバルブが完全に閉じて、
全く混合気がシリンダーの方に行かなくなってました。
そこで、アクセルワイヤーをハンドル側からワイヤーの引っぱり具合を調整し、
アクセル全閉時に少しフラットバルブが開くように固定。
微調整はキャブのアイドリングスクリューですると、アイドリングも安定しました。
初めてのキャブって、最初は手こずりますが、まぁ役割は同じなので、機構さえ理解すれば
keihinもmikuniもデロルトもJETEXもそんなに変わりませんね~
●ヘッドライトがつかない
⇒直りました。
ヘッドライトから伸びてるアース線が問題かと最初は思ったのですが、そこは問題なし。
BGMのレギュレーターの接続も再度確認して問題なし。
となると… スロットル側のスイッチかな~と。
すると、ヘッドライトのHI-LO切り替えボタンがカチッと留まらなくて、
真ん中で中途半端になってました。
取り出して、中を見ると、スイッチのHI-LOを固定する小さい棒がはまる溝のプラスチックが
割れてました。。。
新品を取り寄せようかと一瞬思いましたが、プラモ作成で培った技術と道具が
こんなトコロで役立ち(笑)、無事補修に成功。
ヘッドライトもHI-LO切替もバッチリになりました。
ちなみに、このスイッチの補修は結構難しいです。新品交換をおすすめします。
さらにちなみに、BGMのステーターとレギュレーターの効果はばっちり!
相当ライトが明るくなった気がします。点火も強いのか、エンジン始動もラクラクです。
さて、本題のランブレッタTV200のマフラー修理です。
ランブレッタ乗りの方なら、マフラーとエンジンケースを固定する部分のステーが折れた経験が
結構な確率であると思いマス。
以前、直したのですが、気がつくとまた折れてました。。。
200ccの振動はやっぱりステー1カ所では限界ですね。
ということで、いつものご近所の鉄工所に、
ヒマそうにゴロゴロしている次男を連れて行ってきました。
「やぁ、ぼくノエルだよ。ヒマだから鉄工所に来てみたよ。」
「工場の中は見たことないマシンがいっぱいで、たーのしーぃ!!」
たいぎくなったので、ふつーに戻ります。。
まずはランブレッタからマフラーを取り外します。
次に余計な部分をグラインダーで削ります。
そしてマフラーを取付けて、ステーを溶接する位置を現物合わせで正確に図ります。
仮止めしたら本溶接開始…
ぶぅわちばちちちちちちちちちちちちちちちちち!
「見たらあかんよ~」と毎回言われるのに、火花を毎回思い切り見てしまって、
目が当分真っ白になります。。 見たらあかんですょ。。。
約1時間、丁寧なシゴトのおかげで、溶接作業、無事終了です★
そうなんです。今回、通常のステーに加えて、もう一カ所ステーを追加しました。
ノーマルエンジン+マフラーだとそうでもないんですが、
ほんっと200ccって振動半端ないですからねぇ。。
ちなみに、工賃3,000円でした。
「溶接したトコロ、マフラー熱くなるけぇ、すぐ錆びるよ。すぐ塗装した方がええよ~」
と言われたので、ついでにマフラーの塗装もやることにしました。
いつもだと、さささっとペーパーで足付けして上塗りするトコロなんですけど
今回はステーも新調したし、気合いいれて塗装はがします!
グラインダーにワイヤーブラシを取付けて、
ひたすら塗装を剥がしまくります。。。。。
グラインダーの激しい騒音と振動でクラクラしながら、約1時間後…
届かない場所以外は、素の鉄まで気合いでひっぺがしました。
めんどくさいし、お金ももったいないので下地は塗らず、
メッキ部分だけマスキングして、いきなり耐熱塗装で仕上げました。
ん~なかなかいいじゃないですか~
んで、塗装が乾く間を利用して、今回はさらに、シリンダーとマフラーをつなぐ
U字パイプ部分にこんなものを巻くことにしてみました。
「ヒートバンデージ(ヒートストラップ)」と呼ばれている、アルミとガラス繊維でできた耐熱グラステープです。
2サイクルエンジンの場合、エキパイに巻くと以下の効果があるとされています。
以下、ネットから。
1.排気温度と排気流速の関係
排気脈動が関係する2サイクルのチャンバー論において
排気温度を高温かつ一定に保つ事で排気流速が上がる。
2.エキマニのライフ(寿命)
とんでも無く高温になるエキマニが急激に冷える事に
よって金属は急激に膨張・収縮して割れやすくなります。
この熱膨張と収縮を緩やかにするために巻いています。
3.エンジンルーム内の断熱効果が最も大きい。
2ストのチャンバーなどでもポート出口からバンテージを巻く距離を変えることで排気の
反射波の戻ってくるタイミングが変わることを利用してトルクバンドの微調整ができるようです。
まぁ、簡単に言うと、高熱を発するパイプを遮断することで、熱の放射を防ぎ、エンジンを熱から守りつつ、走行中の風による温度変化を防ぎ、一定温度にすることで排気の流速が上がるのでパワーアップするよ、と。
こんなトコロでしょうか。。しかし素人の曖昧な知識なので、ひとまずやってみることにします。
実は一番期待してるのが、消音効果なんですけどね~ 効果あるかなぁ。
と、巻き巻きしてステンレスのワイヤーでしっかりと固定したらこんな感じになりました。
ここって、何回耐熱スプレーしても、すぐに熱で錆びてしまう部分。。
シルバーのバンデージ、効果があれば、機能美ということで見た目的にも、
これはなかなかカッコいいんではないかと。
そうこうしていると、マフラーの耐熱スプレーの塗装も乾いたので
取付けて作業終了です。
マフラーがキレイになると、雰囲気全然かわります。
2カ所のマフラーステーも完璧★全然違和感なくできてます★
最後に鉄工所、社会見学の記念写真。
おしまい。
PS. iPhone5まだ届いておりません… 聞くところによると、iPhone5の中国工場で大規模デモとな。。。
くそ~ これ以上生産遅くなるとわしゃ困るんじゃ~ 中国人、働いておくれ~
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またまたランブレッタTV200「マフラー修理」
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