突然ですが、無印良品の自転車って、壊れやすくないですか?
一年くらい前に買った、20インチの三段変速付きの自転車、
数ヶ月前から、ギアチェンジができなくなってました。。
あ、このタイプの自転車です。
この前にも、同じ自転車持ってて、同じようにギアが変わらなくなったので
どうやら、ここが弱点ではないかと思いマス。
決して無印良品の自転車をdisるとか、そーゆのではないんですが
やっぱり、変速ギアタイプって少し値段も高いし、使えないとね~ってことで…
「壊れたら、直す」
自転車の修理なんてやったことないですけど、まぁエンジンも付いてないし
「ランブレッタの修理に比べたら車体も軽いし楽勝っしょ!」
ということで早速とりかかります。
最初に断っておきますが、プロでもないど素人なので、
同じことをやって、取り返しの付かないことになっても、責任は負いませんのであしからず。
無印良品の自転車乗ってない方、無視してくださいね。
まずは、今回の修理に使用した工具。
●15ミリのスパナ(メガネレンチがいいかも)
●17ミリのスパナ(メガネレンチがいいかも)
●10ミリのスパナ(ラチェットタイプが便利です)
●8ミリのスパナ
●ラジオペンチ
●プラスドライバー
●マイナスドライバー
●グリス&CRC(要するに潤滑オイルです)
●ぞうきん
●手の汚れ防止の軍手 or ビニール手袋
●ネジを無くさないように置いておく、トレー(何でもよい)
●ブレーキクリーナー
上記工具は、100円均一のもので十分です。ブレーキクリーナーはホムセンで300円くらい。
あと、今回の整備の最重要項目。
「お金をかけない。」
これ大事ですね~。
修理は修理工程のイメージがとっても大切です。
作業の手順と内容を、しっかりネットなどで調べておきましょう。
少し調べてみると、無印良品のこのタイプの自転車に付いている変速ギア部分は、
自転車業界では有名な「SHIMANO」製の「内装3段変速機」と呼ばれる機構です。
それの修理を解説してるサイトがあったので参考にして直してみました。
ちなみにボクが参考にしたサイトはこちら。
とっても修理の参考になるので、整備を始める前に↑をしっかりと理解しておきましょう。
前置きが長くなってしまいましたが、それでは始めます。
まずは現状です。
フツーです。笑
手順はボクが作業した順番に書いておきますが、正解とは限りませんので。
まず、右ハンドル周りにある、手元の変速スイッチを、プラスネジを緩めて取りはずします。
続いて後輪右側にある変速ギア部分のカバーをはずします。
ここで、ネジ類をはずす前に、現状を写真に撮っておくと、
ナットや、タイヤカバーのステー、スタンドなどを再度取付ける際に迷わずに済みます。
左のスタンド側です。
「内装3段変速機」の付いた右側です。
まず、チェーンカバーをはずします(これはボルト3本で簡単にはずれます)。
続いて、後輪のハブを締めているナットを緩めていきます。
左側は15ミリのナットを緩めます。
スタンドもろともぼろぼろっと外れます。
右側は17ミリのナットを緩めます。
「内装3段変速機」のワイヤーがつながってる部分が外れます。
この時に、なんだか元に戻せない…という不安も出てきますが
構造はシンプルです。焦らずやっていきましょ★
ネジを無くさないように、左右分けて、保管しておきましょう。
スタンドが外れると自立しなくなるので、自転車をひっくり返します。
なんだか、やってるって雰囲気でいいですね~
続いて、リアブレーキ(左手ブレーキを握ると動く部分)をはずします。
ひっくり返すと右側にあるので、ネジを緩めてはずします。
もし、ブレーキワイヤーが邪魔なようでしたら、ブレーキワイヤーも緩めておきます。
よーく観察すると、ワイヤーを留めてる部分のボルトがすぐに分かります。
さらに、10ミリのスパナで、チェーンテンショナーと呼ばれる、左右から後方に出ているボルトを完全にはずします。
左も同様にはずします。
簡単ですね~
ここで、チェーンを触ってみると、あらフシギ。ぶらんぶらんです。
ペダル部分をゆっくり回して、チェーンを前も後輪からもはずしておきます。
そうして、後輪を後ろにゆっくり引っ張ると…
後輪がはずれました~
ここまで来ると、後にはひけません。笑
組み直す順番を間違えないように、現状を写真に撮っておきます。
リアブレーキ部分。
「内装3段変速機」部分。
真ん中からびよーんと出ているのが、手元の変速スイッチを操作すると、中に押し込んで
ギアを変速する名前のわからない大切な部品です。
左右のテンショナー、よーく見ると、一つは正円の穴、もう片一方は楕円の穴になっています。
組み直す時、これを間違えないように、整理してネジを管理しておくことが大切です。
ちなみに、どっちがどっちかは、忘れました。。。ま、そんなもんです。
左右のハブのナットをはずします。
すると、リアブレーキがすぽんと抜けますが、
不用意にバラバラにならないように、ゆっくり引き抜きます。
外れたら、しばらく観察。笑
落ち着いて、少しずついじくって、ひっぱったりすると
カパっと外れます。
外れにくければ、マイナスドライバーでこじると開きます。
ゴムかプラスチックではまってるので、多少のチカラは必要です。
う~ん、真っ黒です。
ここで、左手のブレーキをにぎにぎすると、ワイヤーを緩めてなければ、
中の部品が外に広がっります。この部品がブレーキシューです。
ブレーキシューが広がり、ハブにこすれることでブレーキをかけるって仕組みです。
そのブレーキシューは、センターに鉄の細いリングで留まってるだけなので、
リングをペンチではずすと簡単に分解できます。
外したら、こうなります。もう少し分解したかったんですが、
まぁブレーキだし、今回の作業のついでだったので、
一度きれいに掃除して、グリスアップして元に戻すことにします。
さて、ここからが本番です!
いよいよ「内装3段変速機」の核心に迫ります★
ナットを緩めると、あとはゆっくり引き抜いて行きます。
元に戻す時は引き抜いた逆に入れて行くだけなので
外した順番と方向が分かるように写真を撮っておきます。
中はこんなになってます。
これまでのボクの短い整備経験からすると、初めて見る部品で、機能はわからなくても、
ある程度部品をキレイにして一つ一つ、よーく眺めるたり、手で動かしてみると、
調子が悪い部品はどこかに「欠け」があったり動きが渋い部分が必ずあります。
摩耗とかは素人目には判断できない事も多々有りますが、
わかりやすい故障は誰でも見分けられます。
今回見た限り、全部の部品に欠けも、変な感触も見当たらないんです。。。
これはこれでイイことなんですが、では、ギアチェンジができない原因はなんだ…???
と、ここで基本に戻ります。
手元のスイッチから変速部分にチカラを伝えるのは、ワイヤーです。
ワイヤーを片方から引っ張ってみると…
ビクともしない。
なるほどぉ~ ワイヤーが、ワイヤーアウターとどこかがサビで固着して
ワイヤーが全く動いてないのが発覚です。
つまり、今回の故障の原因は「ワイヤーの潤滑不良」ということか、と。
こんなにバラす必要はぜーんぜんありませんでした。とな。
まぁ、初めての整備なんてこんなもんです。。
気を取り直して、ワイヤーの潤滑を直します。
完全にワイヤーがアウターの中で固着してワイヤーがどうやっても動かない。。。
こうなったら、ワイヤー+ワイヤーアウターを交換します。
フツーの家庭にはそんなものスペアなんてないですよねぇ。
ここからは、応用編ということで。
まずは手元のスイッチと変速機をつなぐワイヤーエンドを緩めて
アウターを外します。
さて、どうしよ~っと周りを見ると、なんとランブレッタの使い古しのアウターと
用途不明のワイヤーがあるではないですか!笑
お金をかけず、これを流用して直しちゃろう!ということで、
まずはランブレッタのアウターの長さを、自転車のアウターの長さに、
金切りばさみでカットしてから、ランブレッタのアウターを車体にセットします。。
そして、元々のワイヤーの長さに、ワイヤーもカットして、
タイコの大きさが違ったので、リューターで小さく削ります。
もう一方のワイヤーエンドも、元々ついていたワイヤーを参考に
少しワイヤーを折り返し、ハンダでモリモリっとすると、ワイヤーエンドの完成です。
↑あともう少しモリモリっとしました。
この方法は、ランブレッタのアクセルワイヤーの長さをちょうど良く調節する時にも使えます。
このワイヤーとアウターの交換作業が終わって、バラした逆に丁寧にくみ上げて行くと
あら不思議、変速ギアは元通り、きちんと動くようになりましたとな。
どうやら、無印良品の自転車は、素人店員が店舗で組み立てているらしいので
ワイヤーを通す際に、しっかりとグリスアップしていなかったのが
今回のトラブル発生の根本的な原因だと考えられます。
こまめにCRCで手元スイッチ部分の内部等に注油することが大切ですね~
結論。
無印良品の「内装3段変速機」が動かなくなった場合は、
まず最初に「ワイヤーの潤滑不良」を最初に疑うべし。
おしまい。
PS. iPhone5まだとどきませーん。。。
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無印良品の自転車の変速が使えない…「内装3段変速機」修理
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