エンジン部品が届くまで、ちょっとエンジンから離れてフロントドラムの組み立てに入ります。
何度か組み立ててはいるものの、間違えのないように教科書とパーツリストを確認しながら丁寧に組み立てます。
次にベアリングを入れます。しっかりとグリスを塗っておきます。
24mmのラチェットがちょうどいいドリフトになるので水平に打ち込んでいきます。
奥までベアリングが入ったら、サークリップで留めます。
この時点でさらにグリスアップしておきます。
このオイルシールの向きは考え方がいろいろあるので、スプリング側がオモテにきても中面に向いてもどちらでもいいと書いてありました。
このオイルシールも24mmのラチェットがドリフトになります。
ツライチになるようにオイルシールが入ったら、裏返します。
ここでスペーサーのチューブを入れます。
これは先ほど入れたベアリングと、これから入れたベアリングの距離を保つためのものです。
スペーサーにぶつかる少し手前までベアリングを圧入します。入れすぎ注意です。
マイナスドライバーでスペーサーが中心になるように調整しながら圧入します。
ベアリングの中心にスペーサーチューブが見えてます。
ここでオイルシールを入れます。裏表は車両作成者の考え方によるみたいなので、どちらでもいいみたいです。
入りました。
名前がわからないのですが、小さいスペーサーをオイルシールにはめておきます。
続いてフロントブレーキシューをインストールします。
Scootopiaのブレーキシューです。クオリティが高いのにリーズナブル。innocentiの刻印まで再現されているという逸品です。
ブレーキシューの支点の部分にも薄くグリスを塗っておきます。
ブレーキシューにスプリングを入れ、カムシャフトを少し浮かせた状態でプレートと平行に少しずつブレーキシューとカムシャフトをコンコンと入れていきます。
横から見たらこんな感じです。どちらか一方ずつ入れるのは構造的に不可能なので、無理なく丁寧に作業したら簡単です。
すんなりブレーキシューが収まりました。
サークリップで留めるだけ。
薄いプレートを入れて、サークリップで留めたら完了です。
先ほど組み立てていたパーツと合体させます。
フロントブレーキアームも取り付けておきました。この時点で回してみて異音がないか、あまりにもキツくないか確認しておきます。
回した時にキツいということはどこかが干渉しているので、微調整が必要な場合もあります。
スペーサーチューブを通るように慎重に入れます。
ナットで留めます。
あんまりクソ力で留めると動きが渋くなるので、ほどほどに。
この時、スムーズに回るかどうか再度確認しておきます。
新品のオイルシールが両サイドに入っているので、ツルツルと回る訳ではないですが、異音や明らかなキツさがなければ大丈夫だと思います。
フロントドラムの組み立ては終了です。
次回、ピストンリングが届かなければ、ハンドル周りを組み立てようと思います。
では★