活版印刷というのをご存知でしょうか?
簡単にいうと、凸型に作成した活字を使って印刷する版画のようなものです。
ヨーロッパでは、1445年頃にヨハネス・グーテンベルクが活版印刷術を発明し、最初の活版印刷書籍は聖書だったとか。(wikipediaより)もちろんアジアでもかなり古くから木活字を使った印刷が行われていました。
そんな活版印刷ですが、最近では印刷時にかかる圧力で文字が印刷された部分に生じる凹みや滲みが「味」として再評価され、若い人の間でも活版印刷を利用して名刺やショップカードを作製する方も増えています。パソコンで作ったデータを送れば、型を作って、印刷までしてくれるお店もググると結構あります。
自分は仕事柄、活版印刷はもちろん知ってましたし、何度かショップカードや名刺などを外注したこともあります。その味わいも好きですし、良さも悪さもある程度は把握してます。
活版印刷ですが、オフセット印刷に比べると値段がかなり高い。
通常の印刷(オフセット印刷)とは違い、紙を1枚1枚手差しで行わなくてはいけません(機械によっては自動給紙もできますが、少部数の場合はほぼ手差しでしょう)。
インクも特色になると少量のインクを混ぜ合わせて作らなくてはいけないし、ミスプリントも出てくる。
そんなスーパーアナログな印刷なので「人の手がかかる=コストが高くなる」というのは当然でしょうね。
「何でも自分でやるォ」主義の自分としては、こんな楽しそうなことを外注するなんてもうイヤだ。
ということで、色々とリサーチを重ね、イギリスからADANAというメーカーの活版印刷機を導入しました。
正式名称は「ADANA 8X5」という機械です。
小さく見えますが、ほぼ鋳鉄でできてるので結構重いです。
古い機械で多少の欠品もありますが、部品はすでに注文したのでそのうち届くハズ。
これをオーバーホール(清掃・消耗品交換)して、活版印刷をしようではないかという。
注文した部品が届く前に、早速できる限りバラバラに分解してオーバーホールしていきます。
古い機械なので、グリスアップや細かい部分に溜まったゴミを取り除くことが大切なんです。
ランブレッタをいじってたおかげで、古い機械をバラすことに不安がなくなっております。
ということでバラバラになった部品と仲良くお風呂に入って、綺麗さっぱり。
機械の仕組みがわかると、修理も自分でできますしね。
こんな動画がありましたので、興味ある方は、活版印刷がどんなものか見てみてくださいね。
今回の活版印刷機はebayで発見、購入したんですが、送料込みで大体5万円くらいでした。
これが安いのか高いのか…汗
が! なぜ今、活版印刷機を買ったのか… 何を印刷するのか…
その理由はもう少しお待ちください。。(謎)
今年は本気をひねり出そうとしておりますっ
ではでは。