久しぶりにランブレッタTV200の整備のハナシです。
ランブレッタとか興味ね~よぉ~って方、軽く流して下さいませ。
最初に言っておきますが、めっちゃ長いです。
最近、作業中に写真撮るのがめんどくさくて
なかなかスクーター整備話をブログで書くことができなかったんです。
が、ほぼ毎晩、コチョコチョと復活した土間でやっておりマス。笑
これといって、派手な内容でもないんですが、
近所にスクーター屋さんのない、ランブレッタDIY派の方に
ほんの少しでも役立つような情報を少しずつでもUPできたらなぁと思っておりマス。
さて、今回は整備中の写真がないので、
ダラダラと文章で更新です。
●現状のランブレッタTV200
・腰上 MBD Race Tour kit 205cc
・キャブ keihin PE24 (直キャブ)
・点火 バリトロニック
・ギア TV200オリジナル
●問題点と目指す改善点
①上は伸びるが、下がすかすか。どうも街乗りがしにくい。発進時のトルク感が不足。
②いろいろとアクセサリーを付けているので、重量がある分、もっと下にトルクが欲しい。
③オリジナルのエアクリボックスを復活させたい。
④フロントタイヤのATLASホワイトウォールがちぎれているのを交換
といった問題点を解決すべく、いろいろ独断で研究した結果、
正解かどうかはわかりませんが、とにかく進めていきます。
まずは、下のトルク感の改善。
以前からバリトロニックがどうも好きになれなかったので、
これをオリジナル同様の重いフライホイール(2.6kg)に交換。
ステーターコイルとレギュレーターは、BGM製にしました。
※写真はカシラさんHPから。写真にある軽量フライホイールとCDIはつかってません。
そして、今回、最も悩んだのがギア。
やっぱりTV200なので、ギアはそのまま使いたかったんですが
乗りかたや目指す方向性を考えると、TV200のギアレシオは高すぎて
どうしても大きなネックに。。。
そこで、TV175/SX200のギアを入れることにしました。
もちろん貴重なTV200のギアは大切に保管しておきます。
ここで作業風景…といきたいところですが、写真なし。
ギア交換時にはガスケット、ギアシム調整、チェーンの張り調整、
クラッチバスケットのバリ取りを行いました。
続いて、バリトロニック→フライホイール交換+ステーターコイル交換
もう一度ヘッドを開けて、ゲージを使って上死点をきっちり出し直します。
ポイント点火と違って、点火タイミングの調整は簡単。
円周分度器をあてて、ステーターコイルを動かしながら、ピックアップコイルのラインと
フライホイールの「=」の溝を上死点前19度に合わせて固定したら完成です。
シリンダーヘッドはきっちりとトルクレンチを使って
4つのナットを同じトルクで固定するのが重要、とどこかに書いてありました。
まぁ、すごい勢いで動くピストンを支える部分なので
この辺りのトルク管理は大切だと思います。
どこでもトルク管理は大切ですが、フライホイールの固定は逆ネジのため、
手持ちのトルクレンチが使えないので、どうしても力任せになってしまってます。
続いてエアクリボックスですが、排気量が205ccと、
大幅なボアアップキットを入れているわけではないので
JETEXの22mmキャブを投入して、オリジナルのルックスに近づけることに。
JETEXの22mmキャブは200cc用ですとデフォルトで、
メインは118、スローは45が付いてくるので、
メインジェットは110~120まで、スロージェットは48も併せて購入しておきます。
メインは123も買っておけばよかった…と後悔。。
ま、このあたりは、実際に走ってみないとどうなるか分からないトコロです。
PE24からJETEXキャブに交換するにあたり、
スロットルワイヤーもアウターもそのままでOK。
これはいける!と思ったのもつかの間、
チョークケーブルがワイヤーもアウターも3センチくらい足りないことが発覚。。。
手持ちにあった、使い古しのケーブルとアウターを切って、
キャブのチョークに引っかかる部分は半田を駆使して製作、チョークレバーに引っかかる部分は
元々ついていたタイコを、リューターで削って形成して作りました。
初めてやったんですが、やればできるもんですね~
キャブとゴムを留める金具をなんとかしなきゃです。カッコ悪りぃ。。
続いて、ボクが超苦手な電気関連。レギュレーターの配線です。
これは、casa lambretta製のハーネスか、MBD製のハ-ネスか、
その他のハーネスかで、メインスイッチから伸びてくる配線の色が違うので
BGMのステーターコイルに付いている「配線図」を見ながら配線して行きます。
ちなみにBGMのレギュレーターのコネクターを凸方向で見た時
●左上がバッテリー充電のDC
●右上がACのIN(ステーターコイルから出ている黄色の線がそのまま入る)
●左下がACのOUT(<右上の黄色とブリッジ>した黄色の線と、イグニッションにつながる赤の線が入る)
●右下がマイナス・アース線で、このマイナスがフライホイールまできちんと落ちることが大切とのことです。
【注意】上記写真は配線間違ってます。笑
黄色の線が凸方向の右上と左下の対角線に入るのが正解です。
と、ダラダラと書いてきましたが、
上記の作業に実際にとりかかる前に、
●研究(大げさ)に費やした時間が1カ月くらい。
●TV175/SX200の程度のいいオリジナルギアを海外で物色して届くまで1カ月くらい。
●その他、小さい部品の選別や調達で1~2か月くらい
かかってます。
部品が揃って、実作業時間は「約4夜勤(笑)」といったところでしょうか。
細かいセッティングはまだこれからですけど…
ついでに、またまた割れてしまって補修が必要になったフライスクリーンに変えて
Mobykeのフライスクリーンを投入です。
細かい部分の作り込み… 美しい…。
ビール5杯はいけます。。。
これ、かなり以前に海外のマニアの方にゆずってもらってたんですが
なかなか使う機会がなかったんですが、相当かっこいいです。
FERIDAX製はオリジナルもよく見かけるんですが、
Mobyke製のフライスクリーンは見たの初めてです。
ステッカーが違うだけなのかなぁ。。そのアタリは勉強不足です。。。
あと、破れてたクラッチレバーカバーも、ちまちまと補修です。
ということで、ひとまずの作業は終了です。
ちょっと近所まで試走してきたので記念撮影★
前輪のホワイトウォールも持ってたスペアに交換済です。
う~ん、ランブレッタてやっぱり素敵。
ほんと、このデザインたまんないですね~
かれこれ50年以上前のスクーターですよ。。
なんなんですかね~ イタリアンデザインってほんと。
あれこれ書いてきましたが、
Stickyの黄色い整備書と数種類の特殊工具と、基本工具、ebayを使える最低限の英語力、
あと何にも負けない根性があれば(笑)できる作業です。
★1キロ走行後のインプレ★
ギア交換の恩恵でトルク感もアップして、吹け上がりも上々。
ただ、アイドリングしない。。。。。。。。。
恐らく、CDIの不良かと思われるので、次回は手持ちにスペアのCDIがあるので
それに交換して様子を見ようと思います。
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「ランブレッタTV200をアッチコッチいじりたおす」の巻
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